空飛ぶ車ってどうなん?
エアジープ開発史から見る可能性

大和タケル
ここのとこ空飛ぶ車という見出しをよく目にします

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小さなベンチャーがやってるだけでなく
トヨタやエアバスまで口にするとなると
注目されるのもわからなくはありません

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ですが 自分としては半信半疑 というか
どうだかねぇ?という目で見ています

その理由は米軍がいまだに装備していないからです
ミリ界にはいくつか長年の夢というものが存在しました

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例えば戦後 空軍の夢であった超音速VTOLは
F-35Bで実現しました

そして Airgeep/空飛ぶジープ これこそ米陸軍を
中心に戦後ずーと試作を繰り返してきた夢のマシンでした

魁か?黒歴史か? VZシリーズ
その夢にチャレンジし 敢え無く散っていった
メカマニアなら狂喜するVZシリーズと呼ばれる
VTOL系マシンたち その流れをちょっと見てみましょう

※VZ-2  VZ-3 VZ-4  VZ-5
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これらのVTOL実験機はオスプレイの先祖となる
ような航空機タイプのコンセプトでしたので 
今回は割愛します

ヒラーVZ-1
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空飛ぶジープの本格的な歴史はここから始まります
ヒラーは老舗のヘリメーカーでしたが 
米陸海両軍からの依頼で フライングプラットフォーム
と呼ばれるワンマン型の飛行マシンを製作します

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(カラーが海軍型 モノクロが陸軍型)
40Psエンジン×2 の二重反転プロペラで
浮上に成功し 方向はなんと搭乗者の
体重移動で行うというすごい代物でした

しかし 横風などに弱く移動速度は30Km/h程度
というトホホな性能で終わりました






次の三機種は三社に競争試作させたものです

クライスラーVZ-6
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自動車メーカーが1959年に作った機体で
全長6.5mに大型化エンジンもライカミングの
493hp/370Kwにアップしましたがテスト飛行中に
大破 60年にテスト中止になりました

カーチスライトVZ-7 
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名門航空機メーカーの作った機体はシンプルな直線の
胴体に四つのプロペラの付けられた構造で
最高速度も96Km/hとかなり発達しました

パイアセッキVZ-8
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機体前後にライカミング製425psのエンジンを
つけたダクデットファンを装備した意欲作
最終的に575 hp/429kWのギャレットアイライズ
サーチTPE331-6エンジンに換装されました


VZ-7 VZ-8ともにある程度の性能は発揮しましたが
陸軍の要求する高度100mでの移動などを満たせず
中止されました

アブロカナダVZ-9
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そして このVZシリーズのとりとして登場したのが
有名なアブロカーです ミリ好きでなくても
この空飛ぶ円盤型は見たことあるかと思います

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コンチネンタルJ69ターボジェットエンジンを
3つ搭載し これで機体中央の大型ファンを駆動して
計880lbf/3.9 kN×3 ≒約1.2tの推力を発生しました

デザイン的にも洗練されたメカだったんですが
テスト動画でも低空をふらふら飛ぶ程度の出来で
かなりがっかりな結果に終わりました

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どれくらい黒歴史かというと目標とされたのは
最高高度10,000 ft/3000m 最高速度480Km/h
なんですけど 現実には最高速度56Km/h
飛行高度にいたっては3ft(1mに達していない!) 
というまさに やっちゃったZE☆マシンで
当然 一機のみの試作で終了しました
(しかし メカ界での人気はかなり高い)

諦めたらそこで終わりだが・・
しかし 米軍はあきらめずにこの後も様々な
タイプが試作されますが どれも採用には
至らないものばかりでした

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ウィリアムス WASP
Williams Aerial Systems Platform
70年代に開発されたワンマンポッド
100Km/hで45分程度飛行可能だった

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solotrek xfv exo skeletor flying vehicle
Trek Aerospaceが開発したこの飛行マシンは 
2001年に初飛行に成功しました
速度100Km/hで航続距離200Kmという性能で

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一説ではこの計画でTrek Aerospaceが
DARPAから受け取った開発費用は500万ドルと
いわれ 一時は発展型のDuoTrekの想像図なども 
かなり流布されましたが03年には中止となりました

結論

飛行機も潜水艦も初めは笑われていましたが
米軍がこれほどの時間と予算を使いながら
いまだ登場しない 実用に耐える空飛ぶ車

なぜ自分が実現は難しいと言ったか 
理解してもらえたと思います

おまけ
あまりまとまったデータが無かったので
今回 作表してみました 
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