はやぶさ2 水の起源に迫るリュウグウでの探査開始
 さらに開発が進む新型H-IIIロケット


2/22に無事 目的地であるリュウグウに着陸成功した
ことは大きく報道されました 大和タケル

今回はやぶさ2を特集していきたいと思います
(画像資料等 すべてJAXAサイトより引用)

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着陸シーン くっきりとはやぶさ2の影が映っている
さて1mの着陸精度で性能の高さを証明したはやぶさ2ですが 
ここから本当の目的である現地での調査が始まりました

水の起源や地球の将来も見えてくる
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リュウグウは900m程度の大きさの小惑星です
このリュウグウが目標に選ばれたのは前回のイトカワより
原始太陽系の物質を多く含むと思われるためです
太陽系の他の天体と地球などは ほぼ同時期に
誕生した兄弟星だと思われています
(もっとも月でさえ 兄弟なのか親子なのかは
まだはっきりしていませんが)

そして リュウグウなどの小惑星には誕生初期の
物質が残されていると考えられています
特に重要なのが水の存在です

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"リュウグウには、太陽系が生まれた頃の水や
有機物が残っていると考えられ、地球の水や生命の
素になった有機物は小惑星から来たのか?
太陽系や地球はどの様に誕生し成長してきたのか?
などを調べます。

太陽に近い所では水は水蒸気になって揮発し、
遠い所では氷になって固まります。
このスノーラインと呼ぶ境界の内側にある地球に、
本来、水はなかったはずです。
しかし、生命の住める「水惑星」になれたのは、
スノーライン外側から凍った泥団子の様な小天体が、
水や有機物を地球に運んだからと考えられています"

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これはJAXAのHPからの引用ですが この中に
スノーラインという耳慣れない言葉が出てきます
これは原始太陽系ではその高熱によって 約2.7天文単位
(地球-太陽間距離の2.7倍)以内では 水などは気化した
状態でしか存在できなかったわけです
逆に それより外側では今度は固体化してしまう 
その境界のことをいう用語です

そして スノーラインの内側で本来 水は気化して発散した
はずなのに現在の地球は6割以上が 海水で覆われています
生命に不可欠な上に 大気循環や海流などを生成する
この大量の水はなぜ存在するのか? その起源を探ることにも
つながっていくわけです
現在 異常気象とよく言われますがそうした観点からも
新たな発見につながるかもしれません






さらに大きな惑星の成り立ち
それから惑星は大別して 地殻などをもった地球型と巨大なガスの
塊である木星型に分けられますが この成立にもスノーラインは
大きく関わっていると思われます

サンプル採取のシークエンス
その調査のために必要となるのが 太古のデータが閉じ込められて
いると思われる小惑星のサンプルですが はやぶさ2は着陸と同時に
表面に弾を打ち込んで 一部を破粋することでサンプル採取する

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わけです 実際に着陸の瞬間 激突したように見えているのは
サンプラーの打ち込みによって作られた破片が飛んでいるためです
ここまでは順調なミッションですが まだ仕事はいくつも残っています

クレーター生成実験 
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まず3月〜4月には小型衝突装置small carry-on impactor/SCIによって
重力の影響や小惑星の組成を調べるためにクレーターを作る実験と
撮影がおこなわれます
このSCI 自己鍛造弾という方式ですがすごい性能を持っていますよ
銅の板が 爆発力で自分で丸まりながら飛んでいくんですが
なんしろ2kgの弾が 初速2000m/sで発射されるんですよ!
あのアンチマテリアルライフルM82バレットなどの12.7mm弾でさえ
弾頭重量は50g 初速は900m/s程度しかありません

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地上におけるテスト射撃シーン

弾頭重量で20倍 速度で2倍以上もあります
105mmライフル砲でさえ初速は1500m/sぐらいです
運動e弾としても こいつの破壊力は本物だZE☆!

m(_ _;)m サーセン 話を戻します
一方 三機搭載されていたローバのうち 最後のMINERVA-II2には
大きなトラブルが発生しており 7月の移動実験は無理っぽいです 

もっとも大事な帰還ミッション
はやぶさ2自体は11月まで小惑星近傍に滞在し各種の観測を
行い 12月には地球に向けて出発します
大事なサンプルを無事もち帰ってくる帰還ミッションは
肝ともいえるもので 最後まで気がぬけないでしょう

さてJAXAでは この他にも多くの研究や開発が行われていますが
最後に次世代のH-3ロケットについても少し見ておきます


開発の進むH-III
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H-IIIは現在 開発が続けられている新型ロケットなんですが
ちょっと注意しなければならないのは主力のH-IIBの
後継ではなくて H-IIAロケットの後継機です

これまではコストと信頼性がよく掲げられるテーマでしたが
このH-IIIでは組み立てから 衛星の搭載までにかかる期間が
H-IIAの半分以下で行えるようになる予定です
既に第二段に搭載予定のLE-5B-3エンジンの燃焼テストは
成功しています
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ロケットの構成としては 第1段ロケットエンジンの基数、
ブースターの本数 フェアリング/搭載部の覆いのサイズが
Small Largesの二種類 これらの組み合わせで合計6種類の
チョイスができる設計になっています
例えば「H3-24L」なら第1段エンジン×2 ブースター×4本
フェアリングはラージという注文になります

2020年度にテスト1号機が打ち上げられる
予定となっています
これが運用されれば 日本の宇宙開発や衛星ビジネス等で
大きな戦力となるでしょう


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