★巡航ミサイルにF-35用長距離ミサイルから
 滑空弾まで 春のミサイル祭り

ついにというか やっとというか日本も独自の巡行ミサイル開発に
着手する方針が決まりました その他 いくつも進むミサイル計画を
まとめてあります  大和タケル

相手の射程外から攻撃可能なミサイル開発へ
巡航ミサイル,スタンドオフミサイル,JSM,超音速滑空弾,飛行機,防衛,乗り物,ミサイル,
防衛省は、航空自衛隊の戦闘機に搭載し
相手の射程外から敵艦艇を攻撃できる国産初の
長距離巡航ミサイル/スタンド・オフ・ミサイル)
を開発する方針を固めた。中国海軍の攻撃能力の
急速な進歩に対応するもので、射程を400km以上に
伸ばし抑止力を強化のため数年以内の実用化を目指す。


巡航ミサイル,スタンドオフミサイル,JSM,超音速滑空弾,飛行機,防衛,乗り物,ミサイル,
ASM3は「敵基地攻撃能力につながるという
見方への政治的配慮」(防衛省幹部)から、
射程が従来型と同程度に抑えられた。しかし、
中国軍のミサイルに効果的に対応するには、
その倍程度の射程のミサイルが必要とされる。

 開発が終わっているASM3は、射程の短さ
から防衛省内でも実用性が疑問視され、
18、19年度予算案では調達が見送られた。
同省は新型ミサイルの開発費について、
早ければ20年度予算に計上する方針だ。
 

中国念頭 抑止力強化
巡航ミサイル,スタンドオフミサイル,JSM,超音速滑空弾,飛行機,防衛,乗り物,ミサイル,
防衛省が国産初となる空対艦の長距離巡航ミサイル
(スタンド・オフ・ミサイル)の開発に乗り出すのは、
政治的配慮がミサイル射程を抑制する考え方が限界に来たためだ。

念頭にあるのは、中国海軍の艦艇に搭載された
対空ミサイルの性能向上だ。2000年代には、
射程150キロ・メートルとされるミサイルを搭載した
「中国版イージス艦」と呼ばれる高性能艦が登場した。
13~18年だけで15隻以上就役したとされ、
さらに増える見通しだ。

日本では長い間、「他国への脅威」との批判を避けるため
長射程ミサイルの保有を避けてきた。政府は2004年、
中期防衛力整備計画(中期防)の策定で射程300キロ・
メートル以下の地対地ミサイルの研究開発方針を示したが、
与党の一部からの反対で断念した。

しかし、17年には射程900kmの米国製空対地ミサイルの
導入が決まった。中国の軍拡が日本にとり
脅威と映ったからだ。
憲法9条に基づく自衛隊の防御的な任務に照らしても、
長射程ミサイルの必要性は自明になった/読売より抜粋

この記事ですが 事実だとすると基本的には
うれしいニュースです
日本が戦後 長距離の打撃兵器を保有できなかった
状況が変わるわけです 
核が無い上にこれでは抑止能力という点から
大きな欠陥となっていました






ですが いくつか疑問も残ります
まず開発が終了した時点で 量産もせずすぐ
次の開発というのはどうなのか?という点です

もちろん技術的なことではなく 政治判断が
変わったということだけで理解すべきでしょうか

こうした例は過去にも幾つもありました
例えばF-4で許されなかった爆撃装置がF-15からは
外されなかったこと また陸では当初から威力不足が
指摘されていた74式105mm自走榴弾砲が一大隊に配備された
だけで終わり 75式155mm自走榴弾砲が配備されたことなど 
他にも輸出に関する足並みの悪さなども 政治と軍事の
バランスの悪さを露呈しているとも言えます

シビリアンコントロールなのは仕方がないとしても
軍事に暗い判断がなされると結局 貴重な予算と時間が
無駄になってしまうということもあるでしょう

それから次の疑問は記事内に書かれている
長距離巡航ミサイル/スタンド・オフ・ミサイル
という表現です

というのもトマホーク等とASM3では目的が大きく
異なっているからです
基本的なスペックからも違いは明らかです

.      目的   射程   速度
トマホーク 対地攻撃 3000km   880kmh
ASM3            対艦攻撃    200km     M3

現在 各国で配備中の巡航ミサイルはまずロケット
モーターで加速した後は ターボファンエンジンで
長距離の亜音速飛行をして 目標に達します

一方 ASM3は比較的短射程ですが マッハ3という
不可避な速度で突入して 目標艦艇を攻撃します
ここまで性格の異なるミサイルなので改良も
それなりにかかるかもしれません

またスタンド・オフ・ミサイルというなら敵側の
射程外から届くリーチが必要となります


巡航ミサイル,スタンドオフミサイル,JSM,超音速滑空弾,飛行機,防衛,乗り物,ミサイル,
ロシアが トルコへの供給で米国と揉めた
S-400トリウームフSAMは レーダーレンジ600km
ミサイルの射程は400kmといわれています
こうしたSAMを相手にした場合 ASM3の射程を
倍に伸ばしても相打ちであってスタンドオフには
ならないわけです

ブースター等の追加で射程延長は可能でしょうが
将来的なことまで考えると 欲を言えば3倍近くは
欲しいところでしょう
また弾頭もサーモバリックのようなタイプも搭載
されるかもしれません

また亜音速のクルーズミサイルはもう旧式化してきています
そうなると高速のASM3ベースなら 各国で開発が進んでいる
超音速巡航ミサイルとなる可能性もあります

若干 ネガティブな表現をしてきましたが
誤解のないように書くと この計画には大賛成です
明日にでも始めていいと思っているくらいなので 
開発のほうがんばってほしいですね

続いてはF-35用の新しいミサイルに関する話題です

航自 対艦・対地巡航ミサイル「JSM」導入
ノルウェーの防衛企業と契約を締結
巡航ミサイル,スタンドオフミサイル,JSM,超音速滑空弾,飛行機,防衛,乗り物,ミサイル,
Kongsberg Defence&Aerospace AS/KONGSBERGは、
F-35戦闘機用のJSM(Joint Strike Missile)の
初期納入を行うために日本と契約を結びました。
 

 GeirHaoyCEO /KONGSBERG談
「これは、ノルウェー当局、ノルウェー国防研究所、
およびノルウェー産業間の協力の重要性を実証する
重要な国際的ブレークスルーです。 

JSMは、F-35で機内に搭載できる唯一の長距離の
海上および陸上標的ミサイルであり、したがって
航空機の低シグネチャ(ステルス)能力を保証します。 
JSMはF-35の総合能力を拡大する新しいミサイルです。 
他の武器は、同様の任務を遂行することができません。 

KONGSBERGは日本によってF-35用にJSMが選定された
ことを非常に誇りに思います」/外電より 

巡航ミサイル,スタンドオフミサイル,JSM,超音速滑空弾,飛行機,防衛,乗り物,ミサイル,
日本もJSMを採用することが決まりました
記事にあるよにF-35のウェポンベイに適合しているので
ステルス性能を損なうことなく任務が行えます
射程は300km程度といわれていますが 対艦や対地攻撃
クルーズミサイルとしても使用できるマルチパーパスな
ミサイルです 空自のF-35Aはblock3iなのでblock4への
アプデが必要となりますので 運用は2025年くらいに
なりそうです
ちなみにJSMも 冒頭のASM3同様に元々は対艦ミサイルでした

この他にも いくつかの新型兵器の開発計画が進んでいます

超音速滑空弾
巡航ミサイル,スタンドオフミサイル,JSM,超音速滑空弾,飛行機,防衛,乗り物,ミサイル,
島嶼防衛のための島嶼間射撃を可能とする高速で
滑空し、目標に命中する島嶼防衛用高速滑空弾

これもかなり報道されました
このタイプは炸薬の入っていない弾頭
つまり運動エネルギー弾です
ブースターから切り離された弾頭が目標に
スピアヘッドとして突っ込んでいきます

余談ですが陸上装備研で 開発中のレールガンも
アウトレンジからの敵陣への砲撃を想定しており
この滑空弾とチーム内ライバルとなるかもしれません
もっとも滑空弾は対空には使えないでしょうが
気になるところです

極超音速ミサイル
巡航ミサイル,スタンドオフミサイル,JSM,超音速滑空弾,飛行機,防衛,乗り物,ミサイル,
極超音速/マッハ5以上の速度で飛行し、
相手のレーダー網などをくぐり抜ける
「極超音速巡航ミサイル」の開発も始まります


巡航ミサイル,スタンドオフミサイル,JSM,超音速滑空弾,飛行機,防衛,乗り物,ミサイル,
この極超音速での飛翔体の研究については
民生ですがJAXAの研究が進んでいます
極超音速ターボエンジンの飛行テストも
成功しています

まだかなり先になるでしょうが このミサイルクラスに
なれば核保有なしでも 準相互抑止能力を獲得できる
のではないでしょうか?

米朝の階段の決裂で 再び北朝鮮がミサイル発射を
する可能性が出てきましたが 2017に北がミサイルを
4発も連続発射したことがありました

その時には 日本が今回のような長距離打撃兵器を
開発や保有する具体的な話は まだほとんど出ておらず
迎撃はともかく 反撃能力の無さを露呈していました

それに対して動き出した種々の装備計画を思うと
時世の急なる動きを感じます


人気の過去記事のページ

HOME

▲Page Top



コピーライト/大和タケル
inserted by FC2 system